関西美術センター
 
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2022年2月1日を表示

岩倉具視と欧米回覧

岩倉具視と欧米回覧
京都市歴史資料館 2021.12.10-2022.2.13

 岩倉使節団150年記念の特別展、岩倉の見方が変わるかもしれない展示です。
 堀河康親の第2子として1825年に生まれた周丸(かねまる、具視の幼名)は、1838年岩倉具慶の養子となり具視に改名、1862年には広幡忠礼らによって幕府通謀の罪で弾劾され、蟄居を命じられ、辞官、出家(法名は友山)し、霊源寺、西芳寺に隠れるが、洛中から追放令により、洛北岩倉村に幽棲(~1867)となりました。
 展示作品は、具視の生涯の重要な場面を田中有美が描いた≪具視公御一代絵巻≫、叢の中で鳴く虫という無力の存在に自らを例えた政治意見書≪叢中有鳴虫≫、明治7年12月、岩倉が明治天皇に口頭で説いた内容(最初に一人の罪を大目に見ると、一千万人の罪人ができること、善政を行っていても一度おごると人心を失い天下が乱れることを唐の玄宗皇帝や建武の新政に失敗した例をあげ、説いたもの)を文書にした≪岩倉具視上書案≫(明治8)他48点。



https://www.city.kyoto.lg.jp/bunshi/page/0000291959.html



2月1日(火)23:59 | トラックバック(0) | コメント(0) | 関西美術センター | 管理


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